暁ブルワリーを手掛ける株式会社太極舎は、自然の理を大切にしながら「食」を軸としたさまざまな事業を展開している会社です。
もともとはデザイン会社として地域の工芸や食文化に関わる仕事からスタートし、2004年には東京駅でクラフトビール応援店舗「バーバー東京」を開設、2016年からは自らクラフトビール造りも手がけてきました。こうした流れの中で東日本大震災の支援活動を通じて岩手と深いご縁が生まれ、2020年9月、岩手県八幡平市の豊かな自然の中に「暁ブルワリー 八幡平ファクトリー」を開設しました。
暁ブルワリー 八幡平ファクトリーは、日本では珍しいオーガニックビール専用の醸造所として誕生しました。
名水百選にも選ばれる「金沢清水」のミネラル豊富な湧水を仕込み水に使い、ビールの主原料には有機JAS認証を受けたドイツ産のオーガニック麦芽をはじめ、できる限りオーガニックのホップや果実、野菜を使用しています。また、醸造のエネルギーには八幡平の地熱発電を活用し、環境負荷の少ないサステナブルなビール造りを実践。副産物であるモルトカスは近隣農家で家畜の飼料や肥料として再利用するなど、地域との循環型の取り組みにも力を入れています。
2022年12月には、日本で初めてビール分野で有機JAS認証を取得し、本格的なオーガニックビールのパイオニアとして新たな一歩を踏み出しました。八幡平の豊かな自然と清らかな水、そして再生可能な地熱エネルギーという地域資源を最大限に活かしながら、「人に 自然に やさしい」ビールを追い求めています。暁ブルワリーでは八幡平山頂の鏡沼「ドラゴンアイ」にちなんだ地域由来のビールや、日本の食文化や伝統を活かした清酒酵母仕込みのビールなど、個性的で奥深い味わいのクラフトビールを揃えています。
自然への敬意と地域との共生、そしてサステナビリティへの強いこだわりが、暁ブルワリー八幡平ファクトリーのビール造りの根底に流れています。