アンドビールは、合同会社カンパイ日和が運営するクラフトビールブランドで、2017年に東京・高円寺で小さなブリューパブとして創業しました。ビール、食事、旅を愛する夫婦によって始められたブルワリーで、「旅するように生きる」という価値観を大切にしながら、自由で創造的なビールづくりを行っています。
創業当初は高円寺の店舗内で醸造を行っていましたが、2021年にはワインの産地として知られる山梨県甲州市勝沼に醸造拠点を拡張。その後2025年に既存の工場を統合し、勝沼町小佐手の新工場へ醸造機能を集約しました。現在の醸造所はワイナリーに隣接し、葡萄畑に囲まれた環境の中でビールづくりが行われています。
アンドビールの特徴は、定番商品にこだわらず、常に新しいビールに挑戦するスタイルです。小規模ブルワリーならではの自由な発想を生かし、地域の生産者と協力したコラボレーションビールも数多く生み出しています。たとえば小田原のレモン農家と作るレモンビール、檜原村の木こりと作るヒノキビール、勝沼の農家と作る葡萄や桃のビールなど、地域の素材を活かした個性的なビールを展開しています。
また、勝沼のワイナリーから譲り受けたワイン樽を使用した木樽熟成ビール「ROUND TRIP」シリーズも特徴的な取り組みの一つです。ワイン文化が根付く土地ならではの環境を活かし、長期熟成による奥行きのある味わいのビールを醸造しています。
飲食店としての展開も続けており、創業の地である高円寺の店舗では自家醸造ビールとスパイス料理を提供。さらに2023年には阿佐ヶ谷にタコスとビール、山梨ワインを楽しめる店「olla」をオープンしました。
旅や文化との出会いから新しい発想を得て、それをビールや料理として表現する——アンドビールは、そんな創造のサイクルを回し続ける「実験室」のような場所として活動しています。
