渥美半島醸造は、愛知県田原市、渥美半島の最南端に位置するクラフトビール醸造所です。
2025年4月26日に営業を開始し、海と山に囲まれた自然豊かな環境の中で、地域に根ざした地ビール造りを行っています。製造元は株式会社渥美フーズで、古いショッピングセンターをリノベーションした複合施設「あつみの市レイ」内に醸造所とブリューパブを構えています。

渥美半島醸造のコンセプトは、クラフトビールを通して渥美半島の魅力を発信し、50年後の地域に豊かな未来を残すことです。地元農家との連携を大切にし、メロン、大葉、サツマイモ、ブルーベリーなど、渥美半島ならではの農産物を積極的に取り入れた個性豊かなビールを展開しています。一杯のビールに生産者の思いや土地のストーリーを込め、地域の価値を未来へつなぐことを目指しています。

併設されたブリューパブでは、できたてのクラフトビールを楽しめるだけでなく、観光客や地域住民が自然に集う交流の場としても機能しています。飲食や物販、イベントの開催に加え、ゲストハウスや地元スーパーとの連携を通じて、地域全体の回遊性を高める取り組みも行っています。

醸造長を務めるのは、愛知県豊橋市出身の川合崇浩氏。オーストラリア滞在中にホームブリューイングに出会ったことをきっかけにビール造りの道へ進み、世界各地を旅した後、徳島県のRISE & WIN Brewing Co.で約5年間醸造を担当しました。その経験を経て、「渥美半島の50年後を見据えた究極の地ビール」を目指し、渥美半島醸造に参画しています。

ビールの品質も高く評価されており、International Beer Cup 2025では金賞、銀賞、銅賞を受賞し、三冠を達成しました。
渥美半島の風土、人、食材に真摯に向き合いながら、地域に愛され続けるビール造りを続けるブルワリーです。