Brewery Tumugi(ブルワリーツムギ)は、沖縄県久米島町に誕生した、島初のクラフトビール醸造所です。2023年2月に醸造を開始し、島の恵みと美しい自然に寄り添いながら、1本1本を丁寧に手づくりしています。
「Tumugi」という名前には、久米島の伝統工芸・久米島紬のように、人と人との縁を丁寧に紡いでいきたいという想いが込められています。久米島の豊かな水や土地、そこに暮らす人々とのつながりを大切にしながら、ビールを通して笑顔の輪を広げていく——それがBrewery Tumugiの原点です。
仕込み水には、固有種のホタルが生息する白瀬川の清らかな流れを使用。自然の恵みを活かしたビールづくりを行っています。島ではシークワーサーやマンゴー、純黒糖、月桃、長命草など多彩な素材が育まれており、それぞれの個性を引き出したビールを開発中です。例えば、久米島産の島胡椒を使ったベルジャンホワイトや、黒糖のスタウト、月桃のセゾンなど、島ならではの香りと味わいが魅力です。
醸造長の島袋陽子さんは、久米島での暮らしを通して「島の魅力を伝えるものを自分の手で作りたい」との想いからビールづくりを志しました。人の心を動かすビールをつくりたい——その情熱は、困難な道のりを経て醸造所設立という形で結実しました。
併設の「Beer Bar Tumugi」では、できたてのクラフトビール5種と手づくりのおつまみが楽しめます。訪れるたびに新しい味と出会える場所として、島内外の人々が集い、笑顔が生まれる空間です。
Brewery Tumugiは、久米島の自然と文化、そして人の想いを一杯のビールに込めて届けるブルワリー。
心を込めて紡がれたそのビールは、島の風のようにやさしく、飲む人の心を温かく包み込みます。
