ブリマーブルーイングは、神奈川県川崎市に拠点を置くクラフトビール醸造所です。2011年、アメリカ出身の醸造家スコット・ブリマー氏と妻の佳子氏によって設立されました。
「良質な原材料を使い、伝統的な製法で高品質なエールやラガーを造り出す」という誓いのもと、創業以来、一貫してクラシカルで誠実なビール造りを続けています。

スコット氏は、アメリカの名門「シエラネバダ ブリューイング カンパニー」で修業を積み、のちに日本の「御殿場高原ビール」でドイツスタイルの醸造技術を学びました。アメリカ、ドイツ、日本という異なるビール文化を体験した彼が目指すのは、“インターナショナル”なビール。ブリティッシュスタイルの麦芽の甘味、アメリカンスタイルの華やかなホップ香、ドイツの精密な技術を融合させた、何杯でも飲みたくなるクラシックな味わいを理想としています。

創業当初からラインナップは「ペールエール」「ポーター」「ゴールデンエール」の3種類のみ。流行やトレンドに流されることなく、ブリマーブルーイングの原点ともいえるこの3種を10年以上にわたり造り続けています。IPAブームの時代にもあえて手を出さず、「何杯も飲みたくなるビールこそが本物」という信念を貫く姿勢に、多くのファンが共感しています。

同社の理念は、「Traditional, Natural, Quality(伝統・自然・品質)」。
小規模ながら、職人の手で一から造り上げるクラフトビールには、スコット氏の確かな技術と情熱が息づいています。ブリマーブルーイングのビールは、特別な日だけでなく日常のひとときにも寄り添い、心を和ませる“身近な存在”として多くの人々に愛されています。