ヒメビールは、愛媛県新居浜市で半世紀以上にわたり柑橘加工を手掛けてきた愛媛果汁食品株式会社が、2023年に立ち上げた新しいクラフトビールブランドです。新居浜市で唯一となる醸造所「Niihama Beverage」にてヒメビールは作られています。

果汁や果皮、ピューレやジャムなどを扱ってきた柑橘のプロだからこそできる技術を活かし、圧倒的な果実感とジューシーさを追求したビールを生み出しています。

誕生のきっかけは、コロナ禍で世の中が大きく変わる中で「現状を打破したい」という強い想いからでした。
代表の古川勝浩氏が挑戦を決意し、パン職人出身の岡本優一氏がヘッドブルワーとして就任。全国のクラフトビールを飲み比べながら知識を深め、先輩ブルワリーの協力を得て、柑橘の魅力を存分に引き出したビール造りに挑みました。

代表銘柄「Kraan(カラン)」は、愛媛の都市伝説「蛇口からみかんジュース」にちなんだ名前で、伊予柑や日向夏をまるごと使用。果皮の香りや果汁の甘み、ワタのほろ苦さまでを余すことなく活かし、アルコール度数を抑えながらも鮮烈な果実感を楽しめるフルーツエールに仕上げています。
また、ゆずを使った「HIME BEER SAISON YUZU」ではセゾン酵母の個性と柑橘の爽やかさが調和し、飲みやすさと奥行きを両立させました。

「フルーツビールって本当にビールなの?」という議論すら忘れさせるほどの美味しさを目指し、ヒメビールはただの地ビールではなく、柑橘文化の新しい形として挑戦を続けています。
愛媛の恵みを丸ごと詰め込んだ一杯が、飲む人の心を晴れやかにし、思わず笑顔にさせる。
そんな瞬間を生み出すことが、ヒメビールの使命です。