HOURS BEER(アワーズビール)は、北海道千歳市に誕生したクラフトビールブランドです。運営は株式会社HOURS BEER。2025年5月に設立され、2026年4月にブランドとして本格始動しました。掲げるテーマは「女性が作る、女性のためのビール」。味わいだけでなく、ビールが寄り添う時間や、つくり手の働き方までを含めて設計された、新しい視点のクラフトビールづくりに取り組んでいます。

HOURS BEERの大きな特徴は、“ビールのスタイル”ではなく、“飲む時間”を軸にビールを考えていることです。仕事終わりの夜7時、家事を終えて一息つく夜9時、静かな夜更けの10時。それぞれの時間帯に自然と寄り添う一杯をイメージしながらレシピを設計しています。IPAやラガーといった従来のカテゴリーだけではなく、「どんな気分で飲むか」「どんな時間を過ごしたいか」を重視している点が、HOURS BEERらしい個性です。

ブルワリーづくりにも強いこだわりがあります。クラフトビール業界は重労働が多く、男性中心の現場になりがちですが、HOURS BEERでは「女性でも働きやすいブルワリー」を目指し、工場設計そのものを見直しました。麦芽などの重量物は自動搬送設備で運搬し、作業動線や通路幅まで細かく配慮。小規模ブルワリーとしては珍しいほど設備投資を行い、無理なく働ける環境づくりに取り組んでいます。

醸造設備にも特徴があり、クラフトビール業界では比較的珍しい「濾過器」を導入。これにより、賞味期限の延長や常温流通が可能になり、雑味を抑えたクリアで飲みやすい味わいを実現しています。クラフトビールらしい個性を残しつつ、より多くの人が気軽に楽しめるバランスを追求しているのもHOURS BEERの魅力です。ギフトやお土産として扱いやすい点も意識されており、「クラフトビールをもっと日常へ」という考えが感じられます。

また、ビール製造で生まれる麦芽粕を家畜の飼料や畑の肥料として再利用するなど、北海道の農業や畜産とつながる循環型の取り組みにも力を入れています。単にビールをつくるだけでなく、地域との関わりや持続可能性まで視野に入れたブルワリーです。

「これなら飲める」「これなら好き」と感じてもらえる一杯を届けたい――。HOURS BEERは、クラフトビールに詳しい人だけでなく、これまでビールにあまり親しみがなかった人にも寄り添いながら、一日の終わりを少し心地よくしてくれるようなビールを目指しています。