鹿児島・霧島の地に200年以上受け継がれる黒酢の発酵技術。その伝統を新たな形で昇華させたのが、クラフトビールブランド「KAKUIDA BREWERY(カクイダブルワリー)」です。
運営元の福山黒酢株式会社が誇る玄米黒酢「桷志田(かくいだ)」の技術と哲学を背景に、発酵のプロフェッショナルたちが丁寧に手がけるビールは、他にはない深みと複雑な旨みを湛えています。
「黒酢メーカーがお酒を?」と驚かれることも多いカクイダブルワリーですが、実は黒酢そのものが「お酒」から生まれる発酵食品。玄米・麹・水から糖化し、アルコールを経て酢へと変わる黒酢造りの過程は、発酵と酵母に対する深い知見と繊細な管理が求められます。そのノウハウをビールにも活かし、“発酵の達人”たちが生み出すのが、唯一無二のカクイダビールです。
霧島の黒酢レストラン「黒酢の郷 桷志田」の館内にある小さな醸造所で造られるクラフトビールは、個性豊かなラインナップを展開。中でも「熟成スタウト」や「乳酸発酵柚子サワー」は、国内外のビアコンペティションで数々の受賞歴を誇る傑作。木樽熟成、白麹使用、果実やハーブとの組み合わせなど、伝統に裏打ちされた技術と自由な発想が融合したその味わいは、まさに革新そのものです。
また、仕込みには黒酢づくりと同じく地元・福山町の清らかな湧水を使用し、自然の恵みと土地の個性が息づく「鹿児島を味わうビール」がここにあります。
カクイダブルワリーは、観光施設としても評価の高い「桷志田」の一角で楽しむことができ、黒酢料理とのマリアージュも魅力のひとつ。霧島の風土と発酵の知恵が織りなす、唯一無二の味わいをぜひ現地で体感してみてください。
黒酢から生まれた、クラフトビールというもうひとつの“酢の物語”。カクイダブルワリーは、伝統と創造が交差する発酵のフロンティアです。