柏ブルワリー本店は、千葉県柏市で2018年12月より醸造を開始したクラフトビールの醸造所です。長年の飲食業の経験を活かし、地元農産物を積極的に取り入れた地産地消型の商品開発を行い、地域に根ざしたものづくりを続けています。居酒屋「かしわ亭」として地域に親しまれていた歴史を背景に、柏の名を冠したビールで人と人のつながりを生むコミュニティづくりにも力を入れています。
主力商品の「柏エール」は柏市産の米を使った定番品で、地元のふるさと納税返礼品としても登録されています。また、蕪を使用した「上昇カブ」、生姜を使用した「柏ジンジャー」など、地域の特色を活かした副原料ビールを展開。とくに蕪ビールは、濁りを抑えるためにロースト麦芽を使うなど、職人技と工夫が光ります。
原料の麦芽は品質管理の行き届いたアサヒビールモルトから直送され、発芽タイミングや粉砕の鮮度にもこだわり抜いています。エール酵母を用いたフルーティーな香りのビールは、製造工程でも瓶内発酵を取り入れ、自然な炭酸と風味を大切にしています。
地元に根差す想いは、地域貢献やSDGsへの取り組みにも表れています。農産物を活用した商品開発や食品廃棄ロスの削減、さらには寄付型商品の展開を通じて、社会とのつながりを大切にしています。また、地元農家から畑を借りてワイン用ぶどうの栽培にも挑戦し、地域発のワインづくりにも取り組んでいます。
「地域を育て、つながりをつくる」ことを目標に掲げ、クラフトビールやワインを通じて持続可能な地域社会の形成に貢献し続けているのが、柏ブルワリー本店です。