神戸市西区・押部谷町の自然に囲まれた土地で、自ら育てたお米を使ってクラフトビールを醸す「神戸ムーンブルワリー」。西区で唯一のビール醸造所として、2023年にスタートしました。豊かな土壌で育てた高品質な米を原料に、農家の手間と愛情をそのままビールに込めています。

醸造を手がけるのは、かつてサラリーマンとして働いていた坂本さん。ビール愛からではなく、ものづくりへの想いと家族の後押しをきっかけに、この世界へ飛び込みました。免許取得に2年半を要するなど試練もありましたが、2023年12月、ついに初出荷を実現。すべてを一人でこなす小さな醸造所でありながら、月に1,500リットルを仕込む情熱と根気で、着実にファンを増やしています。

使用する原料にも強いこだわりがあり、米のほかにも自家栽培のいちご、廃棄前の地元産トマト、さらには地域産のはちみつなど、地元の魅力を最大限に引き出したビールづくりを展開。素材本来の風味を活かした、やさしく奥深い味わいが特徴です。

時間をかけて丁寧に仕込まれるクラフトビールには、土地の恵みと坂本さんのまっすぐな想いが詰まっています。農と醸造が結びついた、新しい形のブルワリー。
神戸ムーンブルワリーは、地元に根ざした唯一無二のビール文化を育てています。