宮下酒造株式会社は、1915年(大正4年)に岡山県玉野市で創業した老舗の酒造メーカーです。
創業者・宮下兄弟が清酒の醸造から始め、現在は清酒「極聖(きわみひじり)」をはじめ、焼酎、ウイスキー、リキュールなど幅広い酒類を手がける総合酒類メーカーとして発展してきました。
1967年に蔵を岡山市中区に移転し、旭川の伏流水を地下100メートルから汲み上げて仕込み水に使用。恵まれた水環境を背景に、全国新酒鑑評会で数多くの金賞を受賞するなど、清酒蔵としても高い評価を受けています。
そして1995年、中国地方で初めての地ビール「独歩」を発売。ドイツから輸入した最高級の麦芽・ホップを使い、ブラウマイスターの指導を受けて本格的に醸造されたビールは、酵母が生きたままの無ろ過・非加熱の味わいが特徴です。「独立独歩」の精神を込めた名の通り、伝統を大切にしながらも多彩なスタイルに挑戦しています。
また、2006年からは倉敷市の白壁の町並みをイメージした「倉敷麦酒」ブランドも継承。フルーティーで香り豊かなエールタイプのビールを中心に展開し、観光地・倉敷の風情を感じさせるクラフトビールとして親しまれています。
清酒とクラフトビール、双方の魅力を磨き続ける宮下酒造。岡山の自然と文化を背景にした多彩なお酒は、国内外で愛される味わいへと広がりを見せています。