奈良醸造は、2017年に奈良市で誕生したクラフトビール醸造所です。
ビールは楽しい時間を彩るだけでなく、それ自体が多彩で奥深い飲み物であるという考えのもと、世界に100種類以上存在するといわれるビールの幅広い魅力を探りながら、独自の一杯を生み出しています。
夏に喉を潤す爽快なビールから、冬の夜にゆっくりと味わう高アルコールのビール、果物をふんだんに使ったものや酸味の強いもの、野生酵母を取り入れた挑戦的なものまで、その多様性を楽しんでもらうことが奈良醸造の目指すところです。
造りたいビールを造るという姿勢は、決して独りよがりなものではなく、ビールというお酒の可能性を広げ、飲む人に新しい楽しさを提案することにあります。
仕込みの際には水質にも注目し、ビールのスタイルに応じて硬水や軟水といった条件を再現することで、その地域性や特徴までも体現しようとしています。
品質に対する妥協を許さず、これまでビールが苦手だった人にとっても、自分に合う一杯が見つかるような多彩な挑戦を続けています。
「奈良醸造」という社名には、地名を冠するだけの覚悟と、奈良という土地の名前がもっと多くの場所で語られるようになってほしいという願いが込められています。
奈良を拠点に、地域に根ざしながらも広く世界へと向けて発信していく、その意志とともに醸し出される一杯は、奈良の魅力を伝える新たな存在となっています。