新座クラフトは、埼玉県新座市に誕生した地元発のクラフトビールブランドです。運営するのは株式会社システムアドバンス。1978年の設立以来、フォトマスク設計・製造メーカーとして新座の地で歩んできた同社が、地域への感謝と貢献の想いを込めて2021年7月に立ち上げました。

「新座で作ったビールで、新座を盛り上げたい」という理念のもと、新座クラフトは地域に根ざしたものづくりを実践しています。緑豊かな雑木林や畑に囲まれた街・新座で、地元の人々が誇りに思えるビールを目指し、外から訪れる人々にも“新座を愛すきっかけ”となる味わいを届けています。

ビール造りの特徴は、地産地消とSDGsへの取り組み。出荷時に間引かれてしまうにんじんの「葉」を副原料に使用し、食品ロス削減に貢献しています。ハーブのように香るにんじん葉が生み出すやさしい野菜の風味とフルーティな口当たりは、新座クラフトならではの個性です。地域で生まれた素材を積極的に取り入れることで、「新座だからこそ造れた唯一無二のビール」を追求しています。

2023年5月には自社醸造所が完成し、本格的な醸造がスタート。工場の隣ではホップの栽培も始まりました。夏には元気に伸びるホップの姿を見ることができ、まさに“育てながら造るビール”の現場が広がっています。将来的には、すべての原材料を新座産でまかなう「新座100%ビール」を目標に掲げています。

ビールの名にある「ナカジ」は、醸造を手がける中嶋さんの名前に由来。人の手と想いが詰まった一本一本が、地域の笑顔と未来をつなぎます。新座クラフトは、地元を愛し、地元に愛される“まちのビール”として、新座の日常にやさしく寄り添い続けています。