沼津クラフトは、静岡県沼津市に拠点を置く柿田川ブリューイング株式会社が手がけるクラフトビールブランドです。2016年に設立された同社は、「SLOW BEER SLOW LIFE」をコンセプトに掲げ、ビールを特別なものではなく、日々の暮らしに寄り添う身近な存在として楽しんでもらいたいという想いのもと、高品質なビール造りを続けています。
最大の特徴は、仕込み水に日本有数の名水として知られる柿田川湧水群の水を使用していることです。富士山の伏流水を源とする柿田川の湧水は、「名水百選」にも選ばれるほど清らかで豊富な水量を誇ります。適度なミネラルを含む軟水は口当たりが柔らかく、ビール本来の繊細な味わいを引き立てる重要な要素となっています。
醸造設備には、アメリカ・オレゴン州のPortland Kettle Works社製の設備を導入。さらに、モルトはイギリスのCRISP社やドイツのWeyermann社のものを中心に使用し、ホップにはアメリカ、ドイツ、ニュージーランドなど世界各地の品種を採用しています。中でも、ホップはペレット加工ではなくホールホップを使用することで、より自然で豊かな香りと風味を引き出しています。
近年のクラフトビール市場では、ホップの香りを前面に押し出したスタイルが注目を集めていますが、沼津クラフトではモルトとホップの調和を重視しています。過度な個性を追い求めるのではなく、それぞれの原料が持つ魅力を丁寧に引き出し、雑味のないクリーンな味わいに仕上げることを大切にしています。そのため、クラフトビール愛好家はもちろん、普段あまりクラフトビールを飲まない人でも親しみやすいバランスの良さが魅力です。
また、直営店「ビアフィールド」では、出来たての沼津クラフトを楽しむことができ、地域に根差したクラフトビール文化の発信拠点としても親しまれています。豊かな自然が育んだ名水と厳選した原材料、そして丁寧な醸造技術によって生み出される沼津クラフトは、沼津の魅力を一杯に詰め込んだクラフトビールとして、多くの人に愛されています。
