北海道・大沼の地で1997年から続く「大沼ビール」は、雄大な自然の恵みを活かし、職人たちが丁寧に仕込む味わい深い地ビールを届けているクラフトブルワリーです。
仕込み水には、北海道国定秀峰・横津山麓の天然アルカリイオン水「夢水氣(ゆめすいき)」を使用。非加熱・沈殿ろ過で処理されたこの水は、体に優しいミネラルをたっぷりと含み、清らかで爽やかな飲み口を生み出します。加熱によって失われがちな栄養成分を守りながら、自然の恵みをそのまま閉じ込めたこの水が、大沼ビールの味の土台となっています。
製法は2000年の歴史を持つ「上面発酵」。常温で酵母がゆっくりと働き、豊かなコクと香りを引き出します。酵母が液面に浮かび上がる様子から名づけられたこの伝統的な手法で、じっくりと時間をかけて仕上げられたビールには、深みと個性がしっかりと感じられます。
大手のようなシステマチックな工場ではなく、地元・大沼に根ざした少人数のチームが、原料や水質の変化を細やかに見極めながら、手間ひまを惜しまず醸造。まさに“工業製品”ではなく、“手仕事”としてのビール造りを追求しています。
大自然の清らかな水と職人たちの情熱が育む、大沼ビール。その一杯には、北海道の風景と、丁寧に重ねた時間が静かに、そして力強く息づいています。