妻有ビールは、新潟県十日町市にあるクラフトビール醸造所で、妻有ビール株式会社が運営しています。日本有数の豪雪地帯として知られるこの地域で、2018年より醸造を開始しました。ブルワリー名は、十日町市と津南町を含む地域の古くからの呼び名「越後妻有」に由来しています。
創業者は2011年に東京から十日町へ移住し、地域おこし協力隊として活動したのち、市内でクラフトビールを扱う飲食店を開業しました。地域を盛り上げる新たな取り組みとして2017年に十日町市初となるブルワリーを設立し、地産地消をテーマにしたクラフトビール造りをスタートしました。
醸造では、雪解け水に恵まれた豊かな水資源と、地域で採れる農産物を生かしたレシピが特徴です。オレンジピールや十日町産のそばの実など、地元の素材を副原料として取り入れながら、強いクセよりも親しみやすさや飲みやすさを大切にした味わいのビールを造っています。日常の食事にも合わせやすく、地域の人々が気軽に楽しめるビールを目指しているのも大きな特徴です。
商品名には英語や横文字を使わず、地元の人にも親しみやすい名前を採用しています。またラベルには、着物の産地として知られる十日町ならではの文化を反映し、市内の着物メーカーの協力による着物柄のデザインが用いられています。ロゴに描かれた鳳凰は、市内の諏訪神社にある八角神輿をモチーフにしたものです。
地域の飲食店やイベントとの連携など、地元とのつながりを大切にしながらビール造りを続けている妻有ビール。現在は自家栽培のホップにも取り組み、地域の自然と文化を生かしたビールを通して、百年先まで続くビール蔵を目指しています。
