大分・由布院の自然と旅情をそのまま閉じ込めたような一杯──それが「ゆふいんビール」です。
1994年に誕生した九州第一号の地ビールとして、今なお旅人と地元の人々に愛され続けています。

「ビールに旅をさせない」というモットーのもと、製造・販売は湯布院町内にある「ゆふいん麦酒館」のみ。オールモルト(麦芽100%)で丁寧に醸されたビールは、口に含めば芳醇でまろやか、そして飲み終えたあとには湯布院の澄んだ空気を思わせる爽やかさが広がります。

定番ラインナップには、淡色と濃色のヴァイツェン「ゆふの豊純」、香り高いブラウンエール「ゆふの香り」、しっかりとしたコクの「スタウト」などが揃い、旅のシーンに合わせて選べるのも魅力です。温泉で癒されたあとに夫婦で乾杯したり、湯の坪街道をビール片手に食べ歩きしたりと、湯布院の時間と風景に溶け込むビールとして、多くの人の思い出を彩ってきました。

また、ゆふいんビールは「観光客と地元の人が一緒にビールを楽しめる交流の場をつくりたい」という想いから誕生した歴史も持ちます。町内の飲食店では生ビールを楽しめる店舗もあり、地元とのふれあいのきっかけとしても親しまれています。

今では瓶ビールの販売も開始し、湯布院を訪れた方の“もう一度飲みたい”という願いにも応える存在に。職人が手間ひまをかけて造るその味わいは、由布の自然と人のやさしさを、確かに感じさせてくれるものです。

旅とともに、心に残る一杯を。ゆふいんビールは、そんな思いを込めて今日も静かに醸されています。