すべては、ここから始まった。西成ライオットエール
「西成ライオットエール」は、アメリカンペールエールをベースにしたモダンクラシカルな一杯。
カラメルのやさしい甘味に、センテニアルとチヌークホップ由来の松脂のような苦味とフルーティーな香りが重なり、リッチでありながら飲みやすい味わいに仕上がっています。
その背景には、1990年の西成で生まれた物語があります。
暴動が続く街で、ポートランドからやってきた16歳の少女・エミリーは、散乱するビンを拾い集め、そこに花を一輪ずつ挿して並べました。
その姿に心を動かされた青年ヤマトとオオサキは、争いではなく「笑い合える酒」をつくろうとエミリーに声をかけ、共にビール造りを始めます。
彼らの願いは、憎しみ合う代わりに、同じビールを分かち合い、向かい合って笑い合える未来。
そうして生まれたレシピを再現したのが、この「西成ライオットエール」です。
花を挿す少女の祈りと、若き醸造家たちの願いから始まった物語は、今もグラスの中で語り継がれています。