彦根麦酒(ヒコネビール)は、滋賀県彦根市・荒神山の麓に広がる美しい田園風景の中で生まれたクラフトビール醸造所です。
地域コミュニティを未来へと継承することを目的に、2019年に設立。2021年5月には自社醸造所「荒神山醸造所」をオープンし、本格的なビールづくりをスタートしました。
目指すのは、麦芽・ホップ・酵母といった原材料をすべて地元でまかなう「ALL HIKONE BEER」。長浜バイオ大学との共同研究による酵母の開発や、地域住民と学生が協力して始めた大麦・ホップ栽培など、彦根ならではの循環型プロジェクトが進められています。
醸造所は、自然環境と調和する設計を重視し、木造平家建ての空間は琵琶湖からの風を取り込む換気システムを備えるなど環境に配慮。日本空間デザイン賞2021ではサステナブル空間賞を受賞しました。
また、ビールづくりで生じた麦芽粕を畜産の餌や肥料、お菓子の原料に再利用するなど、資源循環型の取り組みも積極的に実施。直売所ではグラウラーを推進し、瓶や王冠の削減にも力を入れています。
「地域と共に、未来へつなぐ。」
彦根麦酒の一杯には、自然と人のつながり、そして彦根の風土そのものが映し出されています。