北鎌倉の湧水で仕込んだ、深く静かな味わいの琥珀エール
サンクトガーレンの「北鎌倉の恵み」は、北鎌倉・六国見山から湧き出る天然の硬水を使用したアンバーエール。日本では珍しい“硬水”によって、ビールは複雑で奥行きのある味わいに仕上がっています。
日本の湧水の多くは軟水で、すっきりとしたラガースタイルに向いていますが、北鎌倉の水はヨーロッパのビール産地にも通じる硬水。この特性を活かして造られた「北鎌倉の恵み」は、カラメルモルトのほのかな焦げ感と、琥珀色のボディが織りなす重厚なエールに仕上がっています。
スタイルはアンバーエール。香ばしさとコクがありながら、飲み口は穏やかで、どこか禅寺の静けさを思わせる落ち着いた一杯です。ラベルには北鎌倉の禅寺関係者が揮毫した文字を使用し、地域の文化と精神性が息づいています。
もともとは2000年に横浜ビールと市民団体が協働で立ち上げたプロジェクトから生まれたこのビール。販売終了後も復活を望む声が絶えず、2年ぶりにサンクトガーレンの手によって再び醸造されることとなりました。売上の一部はナショナル・トラスト運動を支援する市民団体へ寄付され、地域の環境保護やまちづくりに還元されます。
ただ美味しいだけでなく、土地と人の想いが込められた「北鎌倉の恵み」。静かな時間を過ごしたいときに寄り添ってくれる、心にも染みる一本です。