オレンジピールとチョコの共演。まるで“飲むオランジェ”
サンクトガーレンの「オレンジチョコレートスタウト」は、ビターオレンジとチョコレートの香ばしさが重なった、まるで“飲むオランジェ”のようなフルーツビール。使用されているのは、神奈川県足柄産の橙(だいだい)。正月飾りにも使われる縁起物のこの柑橘は、マーマレードの原料としても知られ、香り高くほろ苦い風味が特徴です。
その橙を皮ごと細かく刻み、給食用寸胴鍋でじっくり半日以上煮込んで風味を凝縮。煮詰めた果皮と果肉をさらし袋に入れ、麦汁とともに煮込んで発酵させるという、まるでジャム作りのような工程を経て仕上げられています。
麦芽にはペールエールやチョコレートモルト、ブラックモルトなど7種を使用。さらにラクトース(乳糖)が加わり、甘さとコクのある飲み口に。IBUは24と控えめで、後味にはマーマレードを思わせる柑橘のほろ苦さが広がります。
チョコとオレンジの風味が交差するこのビールは、デザート感覚で楽しめるだけでなく、余韻のビターさが甘さを引き締めてくれるため、食後の一杯にもぴったり。冷やしても、やや温度を上げても香りが引き立ちます。
甘すぎない、大人のためのチョコレートビール。特別なひとときを彩る、ビターでリッチな1本です。