世界のビール文化を変えた、黄金色の原点

「ピルスナーウルケル(Pilsner Urquell)」は、1842年にチェコ・ピルゼンで誕生したアルコール度数4.4%のピルスナービール。
世界で最も飲まれているビアスタイル「ピルスナー」の元祖として知られ、爽やかな飲み心地と透き通った黄金色で、当時のビール文化に革命を起こしました。まさに“すべてのピルスナーの始まり”と言える存在です。

175年以上にわたり同じ醸造所で造られるピルスナーウルケルは、今も伝統製法を守り続けています。その中核となるのが、麦芽を3回煮出して旨味と香りを引き出す「トリプルデコクション法」。さらに、一部の醸造には木樽を用いるなど、手間を惜しまない製法が味わいに深みを与えています。
こうして生まれるビールは、麦芽のほのかなカラメル香と、ザーツ産ホップがもたらすスパイシーで気品ある苦味が絶妙に調和した、他にない一杯です。

その味わいを完成させるのが、きめ細かくクリーミーな泡。ザーツ産ホップの香りを閉じ込め、口当たりをまろやかに整える重要な要素です。チェコ伝統の注ぎ方「ハラディンカ」では、指三本分の泡を立てることで、苦味と甘みのバランスが取れた最も理想的な仕上がりとなります。

ピルスナーウルケルを構成するのは、モラビア産の大麦、ザーツ産ホップ、そしてピルゼンの軟水という、すべてチェコ産の原料のみ。これらが織りなす爽快さとコク、芳醇な香りは、175年以上もの歳月を経ても変わらず受け継がれています。

ひと口含めば、自然な炭酸が生み出すキレのある爽やかさと、麦芽の甘み、そしてホップの余韻が折り重なり、再び次の一口を誘う――。
その味わいこそ、世界中のビールの常識を作り上げた、黄金色の原点「ピルスナーウルケル」です。