今回飲んだのは、ベアレンの『イタリアンピルスナー』。
妻が帰省した際に買ってきてくれた一本で、帰省先の岩手はベアレンの地元ということもあり、さまざまな種類が手に入る。本当にありがたい話で、飲むたびに「地元に良いブルワリーがあるっていいな」としみじみ思う。

ふくよかさとシャープさが同居した飲みやすさ

グラスに注ぐと、泡立ちはそこそこ。香りは穏やかで、ピルスナーらしい爽快さを感じる。
ひと口飲むと非常に飲みやすく、まろやかで口当たりが柔らかい。“ふくよか”という表現がしっくりくる味わいで、軽さの中にも深みがある。
炭酸は強すぎず、スルスル飲めるタイプ。その一方で、後味にはシャープさがあり、飲み飽きない。旨みもしっかりしていて、ただ軽いだけのピルスナーではない。ベアレンらしい、丁寧に作られた一本だと感じた。

おつまみとして合わせたのは、サラミと堅あげポテチ。

ペアリングはカルパッチョや生ハム、マルゲリータなどがおすすめ

とあったが、手元に無かったのでサラミで代用。そして定番の堅あげポテチも続投。
しっかり旨みのあるピルスナーだからこそ、サラミのコクにもポテチの塩気にも負けない。むしろビールのシャープさが脂を流してくれて、次のひと口が欲しくなる。
食中酒としての万能性が高く、肉料理にも揚げ物にも合わせやすいタイプだと強く感じた。

やっぱりベアレンは外さない

感想としては、飲みやすさと旨み、軽さとシャープさ、そのすべてがバランスよく共存している完成度の高い一本だった。
個人的にベアレンは何を飲んでも美味しく、安心して選べるブルワリーだが、今回もその実力をしっかり実感できた。
季節限定の一本なので、次に妻が帰省したときにまた販売していれば、ぜひお土産としてお願いしたい。