今回飲んだのは、B.M.B BREWERYの『Jane Doe』。
先月行われた「けやきひろば秋のビール祭り」で購入した一本。
B.M.B BREWERYはスタッフさんの対応が凄く良かったので、ビールに関しても丁寧に作られているんだろうなと思い開栓した。
7%とは思えないスムースな仕上がり
グラスに注ぐと泡立ちはそこそこ。口を近づけると、ふわりと穏やかな香りが立ちのぼる。
ひと口飲むと、ラガーらしいすっきりとした味わいの中に、ほのかな甘みを感じた。一般的な日本のメジャーラガーとは少し違い、どこか柔らかく奥行きのある印象。
炭酸も強すぎず、苦味も控えめ。そのためアルコール度数が7%あるとは思えないほどスムーズに飲める。飲みごたえはしっかりしているのに重たくない――このバランス感覚が見事だった。
おつまみにはマルゲリータピザを合わせた。これが本当にぴったり。
トマトソースの酸味とモッツァレラチーズのまろやかさが、ビールの甘みと苦味を引き立ててくれる。
炭酸控えめな分、ピザの味わいを邪魔せず、全体を包み込むような優しさがある。特別な料理を用意しなくても、このペアリングだけで十分満足できた。
全体としてバランスの取れた美味しい一本
感想としては、飲みやすさと香りを重視した非常にバランスの取れたラガーだった。
甘みとコクのバランスが良く、食中酒としても優秀。もう少し炭酸や苦味があっても良いかなとは思ったが、全体の調和を考えるとこれはこれで完成された形なのかもしれない。
7%という数字を感じさせない軽やかさも魅力で、次の銘柄にも期待したくなる仕上がりだった。