今回飲んだのは、Brasserie Knotの『KEYAKI』。
「2025けやきひろば秋のビール祭り」30回開催を記念して誕生したコラボビールのひとつで、お土産として購入していた一本だ。
Brasserie Knotを率いる植竹大海氏のキャリアと想いが凝縮されています。COEDO、うしとら、忽布古丹、Godspeed Breweryといった国内外の名門で研鑽を積んだ彼が掲げる理念は、“ビールとつなぐ、ビールでつなぐ”。自然、地域、人、人、そしてカルチャーを結びつける存在として、Knot(結び目)の名を冠しました。
との事で、飲む前から自然と背筋が伸びる思いだった。
香りと苦味のバランスが素晴らしい
グラスに注ぐと、泡立ちはそこそこ。
鼻を近づけると、しっかりとしたホップの香りが感じられる。
ひと口飲むと、低アルコールとは思えないほどしっかりとした苦味が広がり、全体のバランスが非常に良い。
香りと苦味の調和が見事で、炭酸も控えめ。軽すぎず、スッと飲める心地よさがある。
派手さはないが、ひとつひとつの要素がきっちり整った“職人仕事”を感じさせる仕上がりだ。
おつまみにはサッポロポテトを合わせた。
お菓子のほのかな甘みとビールの苦味のコントラストがよく合い、軽いスナックとの組み合わせでも満足度が高い。
むしろ、シンプルなつまみだからこそ、このビールの香りと苦味が際立って感じられた。
低アルながら満足度の高い仕上がり
感想としては、全体を通して非常に完成度の高いビールだと感じた。
苦味・香り・飲みやすさ、どれを取ってもバランスがよく、低アルコールながら飲みごたえがしっかりある。
派手な主張はないが、造りの丁寧さと技術の高さが伝わってくる一杯だった。
個人的には、もう少しキレか重さ、どちらかの方向に振っても面白かったかもしれない。
それでも、職人のこだわりを感じさせる味わいで、記念醸造にふさわしい完成度だったと思う。