今回飲んだのは、黄桜の『悪魔のビール レッドセッションIPA』。hirasawaからのいただきものだ。
赤い悪魔をモチーフにしたパッケージも印象的で、ついサッカーのベルギー代表やマンチェスター・ユナイテッド、浦和レッズなどを連想してしまう。
毎回しっかり苦いのに、その苦みが楽しめる
とあり、レビューも高評価だったので、期待を込めて開栓した。
クリアで飲みやすいのに、苦味の余韻がしっかり残る
グラスに注ぐと泡立ちは非常によく、ホップの香りが心地よく立ち上がる。IPAらしい印象を強く感じる香りだ。
ひと口飲むと、炭酸は控えめでボディは軽く、スッと喉を通る。最初の印象は非常にクリアで飲みやすいが、後からほんのりと苦味が追いかけてくる。しかもこの苦味がなかなかしっかり残るため、苦味が苦手な人にはややハードルが高いかもしれない。一方で、この“残る苦味”を楽しめる人にとっては、心地よい刺激になると思う。
今回はおつまみを合わせず、純粋にビールそのものの味を楽しんだ。
ボディが軽くクリアなので、料理やスナックの味に引っ張られず、ビールの苦味や香りをじっくり味わえる。
“悪魔”の名にふさわしい印象的な余韻
感想としては、軽やかなボディとしっかりした苦味のコントラストが印象的な一本だった。
炭酸は弱めで飲みやすく、香りも十分に感じられる。コクは控えめで全体的に飲みやすさ重視の設計だが、そのぶん苦味の余韻がより印象的に残る。
この“飲みやすいのに後味が残る”感覚こそ、“悪魔のビール”の名にふさわしいポイントかもしれない。
個人的にはもう少し厚みがあってもいいと思ったが、IPAらしい苦味を素直に楽しむには十分な一本だった。