キレ最強の一杯。風呂上がりや暑い日には一気に飲み干したい。

とにかく最初の一口目が全てって感じ。キンキンに冷えたスーパードライをグラスに注いで、喉に流し込んだときのあのガツンとくる苦味とキレ。私はこの瞬間を味わいたい時にスーパードライを選択する感じ。

苦味はあるんだけど、イヤな感じは一切なくてむしろ爽快。強めの炭酸が一緒に喉を抜けていくから、飲んだあとに残るのはスッキリ感だけ。味をじっくり感じて味わうっていうより、“一気に流し込んでうまい!”って思うタイプのビールだなって毎回思う。とにかく喉ごし重視。テンポよく、ゴクゴク飲みたくなる。

風呂上がりに飲むなら、もうこれ一択。熱々の風呂で汗をかいて、体が火照った状態でキン冷えのスーパードライを流し込むあの感じ。あれはもう背徳的なうまさ。炭酸の刺激と一緒に、暑さとか疲れとか一気に吹っ飛ぶ気がする。夏なんか特に最高だろうな。

味の濃いツマミと一緒に流し込む、至高のご褒美ビール

あと、おつまみは個人的に濃いやつが合うと思う。
この日はネギだれをたっぷりかけた味玉。塩気とコクがあるおつまみをガツンと食べて、スーパードライで流すと、ほんと無限ループ。焼き鳥、揚げ物、餃子とかも間違いなく相性抜群。食事の脂をスパッと切ってくれるから、味の濃い料理がよりうまく感じる。

飲んでるときにふと、カイジの地下労働編のあのシーンを思い出した。缶ビールと焼き鳥、たったそれだけのものにあれだけの感動が詰まってた。まさに“命の水”。今この瞬間のこの一杯が、何よりも最高にうまいっていう、あのシーンの気持ちがよくわかる。そういうご褒美感をちゃんと持ってるビールだと思う。

繊細な香りとか、ゆったりした余韻みたいなものはあんまり感じない。だけどそのぶん、飲むシチュエーションや気分を一気に上げてくれる力がある。やさしさとか複雑さは求めてない。ただただ勢いで飲みたいとき、無心でゴクゴク飲んで「くぅ~っ!!」って言いたいとき、その期待に全力で応えてくれるビールだと思う。