今回飲んだのは、うちゅうブルーイングの『INFINITY』。
赤羽のカフェ「UNDERGROUND」で購入したもので、気付けば冷蔵庫の奥で長い眠りについていた。うちゅうのビールは総じてハズレがなく、特に香りの強さと飲みやすさが印象的なので、「これは早く飲まなければいけないやつだった」と軽く後悔しつつ開栓した。
hirasawaのレビューで
想像より軽いのに、しっかりした飲み応え
とあった為、アルコール度数8.5%という数字とどう折り合うのか気になりながらの一杯になった。
香りの良さと、8.5%とは思えない飲みやすさ
グラスに注ぐと、泡立ちはそこそこ。だが、そこよりもまず驚くのは香り。華やかで濃厚な香りが立ち上がり、うちゅうブルーイングらしさを開栓直後から感じることができた。
ひと口飲むと、最初に少し苦味がくる。しかしその苦味は一瞬でフェードアウトし、後に残るのは柔らかい甘み。この「苦味→甘み」へ移行する余韻が非常に心地よく、飲みながら「不思議だなぁ…」と感じる。
炭酸は強くなく、口当たりはまろやか。香りも後味もよいので、思わずドリンカブルに感じてしまう。飲みごたえも確かにあるのに、決して重すぎない絶妙なバランスだ。
アルコール度数8.5%と聞くと普通はかなり構えて飲むところだが、『INFINITY』にはその重さがほとんどない。
むしろ、香りの豊かさと甘みのある余韻のおかげで「本当に8.5%?」と思うほど飲みやすい。
今回はつまみは用意せず、ビール単体で楽しんだが、その判断は完全に正解だったと思う。
濃密な香りと余韻は食べ物に邪魔をされず、そのままじっくり味わう方が魅力が引き立つ。
高アルでも飲みやすいのは、さすがうちゅうブルーイング
感想としては、香り・甘み・軽さ・飲み応えのバランスがよい優秀なIPAだった。
苦味だけでなく甘みも感じたので、IPAが苦手な人でも飲みやすそうだし、逆にIPA好きには余韻の複雑さが刺さるはず。