今回飲んだのは、うちゅうブルーイングの『宇宙WISP』。
大宮の「カフェ&ダイニング シャチ」で購入した一本で、アメリカ・ネブラスカ州のブルワリー「LUMEN BEER CO.」とのコラボビールだ。hirasawaのレビューも高評価で、私自身もこれまで飲んだうちゅうブルーイングのビールにはハズレがない。そんなわけで、自然と期待が高まった。

注いだ瞬間から香りが広がる

開栓した瞬間から、マンゴーやパイナップルを思わせる香りがふわっと広がる。
グラスに注ぐ手を止めるほど、香りの主張が強い。ここまで香りが前に出るビールはなかなか珍しい。
泡立ちはそこそこで、見た目も美しい。

口に含むと、香りがさらに広がり、同時に心地よい苦味がやってくる。苦味はしっかりしているが嫌な感じではなく、コクとのバランスが絶妙。
ヘイジーIPAらしいジューシーさがありながら、重さは控えめで驚くほど飲みやすい。

おつまみはいつもの堅あげポテチ。
口の中で塩気とホップの苦味、そして南国系フルーツの香りが一体となり、クセになる味わいだった。
余韻までバランスが良く、どちらかが主張しすぎることもなく、ちょうどいい距離感で楽しめた。

香りとバランスが秀逸な一本

感想としては、香り・苦味・飲みやすさのバランスが見事な一本だった。
派手すぎず、それでいて印象にしっかり残る絶妙なラインを突いてくる仕上がり。
非常に完成度が高く、フルーティな香りを存分に楽しみながら、軽やかに飲める。

まさに“宇宙”の名にふさわしい、広がりと深みのある一杯だった。