久福ブルーイング本島は、香川県丸亀市・瀬戸内海に浮かぶ本島に拠点を構える小さなクラフトビール醸造所です。2022年9月29日(久福の日)にプレオープンし、夫婦二人で一つひとつ丁寧にビール造りを行っています。瀬戸内の豊かな自然や土地の恵みを活かし、その時々の環境と向き合いながら、少量生産ならではの個性あふれるクラフトビールを醸造しています。
久福ブルーイング本島が大切にしているのは、「この瞬間にしか造れない特別なビールを届けること」。ビールも発酵食品である以上、同じレシピでも季節や気温、酵母の働きによって味わいは少しずつ変化します。その違いを品質のばらつきではなく、一つひとつの個性として受け止め、すべてのビールにバッチナンバーを付与。それぞれの仕込みごとの違いを楽しめるのも、このブルワリーならではの魅力です。
醸造所がある本島は、江戸末期から明治時代にかけて「塩飽大工」と呼ばれる名工を数多く輩出した、ものづくりの歴史が息づく島です。久福ブルーイング本島の醸造所も、かつて島の人々が米や酒、食料品を買い求めた商店をリノベーションした建物を活用しています。地域の暮らしを支えてきた場所を新たな形で受け継ぎながら、クラフトビールを通じて島の魅力を発信しています。
醸造所からは対岸に浮かぶ牛島や穏やかな瀬戸内海の景色が広がり、日々表情を変える自然がすぐそばにあります。その風景を見守りながら酵母の変化を丁寧に見極め、一杯一杯に向き合う姿勢は、島の時間の流れそのものを映し出しているかのようです。
大量生産では表現できない、その時、その場所だからこそ生まれる味わいを大切にする久福ブルーイング本島。瀬戸内の自然や歴史、ものづくりの文化をビールに込め、一期一会の一杯を届けるクラフトブルワリーとして、多くのビールファンを魅了しています。
