Nomcraft Brewing(ノムクラフトブリューイング)は、2019年5月に和歌山県有田川町で誕生したクラフトビール醸造所です。
かつての保育所をリノベーションして生まれたこの場所から、「クラフトビールでまちづくり」という大きなテーマに挑戦しています。
チームは全員移住者で構成され、国際色豊かなメンバーが集まり、ホップを前面に押し出したアメリカンスタイルをベースに、飲みやすさと個性を両立させたビールを醸造しています。
合言葉は “Drinkability is Peace!!”、クラフトビールを通じて愉快で豊かなコミュニティをつくることを目指しています。

ブルワリー名の「NOMCRAFT」は、「飲む」を意味する日本語の“nomu(飲む)”と“craft(職人)”を掛け合わせたもの。海外の人にも覚えやすく、クラフトビール文化を世界中に広げたいという思いが込められています。
ビールはIPAを中心に、アメリカやオーストラリアでの経験を生かしたレシピで仕込まれ、地元農家との連携や国内外のブルワリーとのコラボレーションも積極的に行っています。

設立のきっかけは、創業者であるアメリカ人のアダムとベンが日本で友人とビールを楽しむ中で、「自分たちの好きなビールを日本で醸造したい」と決意したことに始まります。
帰国後に本場で修行を積み、やがて出会った有田川町の人々との交流から「ここで挑戦しよう」と心を決め、プロジェクトが動き出しました。

現在は隣接するカフェ「Golden River」やベーカリー、ゲストハウス、シェアオフィスなども展開し、地域に根ざした複合的な場づくりが進んでいます。
世界のクラフトビール文化と有田川の自然や人々をつなぎ合わせ、訪れる人に楽しい時間と新しい出会いを届けるNomcraft Brewing。
ここで生まれる一杯は、単なるビールではなく、地域と世界を紡ぐ文化の一端となっています。