ノースアイランドビール(NORTH ISLAND BEER)は、北海道江別市に醸造所を構えるクラフトビールメーカーで、運営はSOCブルーイング株式会社。2003年に札幌で醸造を開始し、2009年に江別へ拠点を移して以来、北海道を代表するブルワリーのひとつとして多彩なビールを生み出しています。
「Beer is Art(ビールは芸術)」を理念に掲げ、江別の清らかな水、道産の小麦やホップといった大地の恵み、そして職人の技を融合させて造るビールは、まさに“北の大地が紡ぐ芸術品”。一杯一杯に北海道の物語が込められています。
醸造所では、早朝から麦芽の香りとともに職人たちの一日が始まります。発酵槽の音、瓶詰めのリズム、そしてラベル貼りまで、すべての工程が丁寧な手仕事。大量生産では決して出せない深みと香りを追求し、一本一本に魂を込めたビールづくりを続けています。
代表作には、江別産小麦を使った柔らかな口当たりのヴァイツェン、北海道産ホップをふんだんに使用した限定IPAなど、地産の素材を活かした多彩なラインナップが揃います。月ごとに登場する限定醸造では、若手スタッフの発想や地元農家との対話から生まれた新しいスタイルにも挑戦。伝統を守りながらも革新を恐れない姿勢が、クラフトビールファンを惹きつけています。
ブルワリー内は見学も可能で、ガラス越しに見る仕込みや発酵の様子、麦芽の香り漂う空間はまさに“生きた工房”。五感を通してクラフトビールの奥深さを感じることができます。
地域とのつながりも深く、季節ごとに地元農家やファンとのイベントを開催。春はお花見、夏は原料談義、秋は新作ビールのお披露目、冬は雪景色の中での特別仕込みと、北海道の四季を共に楽しむ文化を育んでいます。
2002年の創業以来、「自分たちが飲みたいものを造る」という信念のもとに歩み続けてきたノースアイランドビール。2024年には発酵タンクを増設し、さらなる進化を遂げました。北の大地の空気と情熱が詰まったその味わいは、これからも多くの人々の心を潤し続けていきます。