ぬとりブルーイングは、埼玉県川口市にある小さなクラフトビール醸造所です。築50年のアパートを改装した醸造所で、2021年2月より自家製ビールの提供を開始しました。
運営するのは合同会社ぬとり。社名の由来は「nutrition(栄養)」で、理念として掲げる「心養醸繋(しんようじょうけい)」には、“心と身体に栄養を与え、醸し、そして繋いでいく”という思いが込められています。
ぬとりブルーイングのビールは、地元川口の水を使い、麦芽やホップ、酵母といった基本原料に加え、農家から譲り受けた果物や野菜、酒粕やパン耳などの副原料も取り入れて醸造されています。
地域とのつながりやSDGsを意識したものづくりを実践し、バリエーション豊かなビールを次々と生み出してきました。
併設の「びぃる食堂ぬとり」では、自家製ビールとともに、滋養たっぷりの“滋養メシ”を提供。
ジャンボシューマイや地元野菜を使った料理など、身体に優しく力がつくメニューが揃い、ビールとの相性も抜群です。量り売りやテイクアウト、ケータリングにも対応しており、地域に根ざした「食とビールの拠点」として親しまれています。
代表の山田泰一さんは、2014年にクラフトビールと出会って以来、学びと経験を積み重ね、妻・小葉さんや仲間たちと共にぬとりブルーイングを立ち上げました。
タップルームには私設図書館「あかはな図書館」も併設され、講談会やランニングクラブなど多彩な活動を展開。ビールを介して人と人のつながりを育み、まるで発酵のように関係を広げています。
フラッグシップの「ぬとぺ(ペールエール)」をはじめ、力強いIPA「超ぬとぺ」、飲みやすいラガー「ドルムン」など、食事に寄り添うラインアップが特徴。
イベント出店やコラボレーションにも積極的で、地域やクラフトビールファンに新たな驚きと楽しさを届けています。
――「一緒にぬとりませんか?」という合言葉のもと、ぬとりブルーイングは、川口の街から多彩で自由なビール文化を発信し続けています。